体にいい水とは?体にとっての水の役割と水の種類・特徴のまとめ

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体にいい水とは?

ヒトの体は、成人で60~65%が水分でできています。

体の大半を占める『水』を意識することは

“健康の維持”にとてもとても大切です。

体に摂り入れるその水分にも様々な種類があり、

どのようなものを摂るかで健康の良し悪しを大きく左右します。

今回はそんなお水のことについてを詳しくまとめてみました。

体にとっての水の重要性を知ること、

水にはどんな種類、違いがあるのか、

またどんなことに注意すればよいのか、

参考にしていただければ嬉しいです。

体にとっての水の役割

飲料水などで摂った水分は、腸から吸収され、

血液などの体液になって全身をたえず循環しています。

体液のおもな働きはこちら↓↓↓

・酸素や栄養分を身体に運び、老廃物を体外へ排出する運搬のはたらき

・皮膚への血液の循環を増やし、汗を出して体温を一定に保つ体温調節のはたらき

・新陳代謝がスムーズに行われるよう、体液の性状を一定に保つ環境維持のはたらき

・血中の糖度を薄め、血糖値の上昇を抑える

 

ヒトは水さえあれば2~3週間程度は生きられますが、

水なしでは4~5日程しか生きられません。

水は生きていく為には欠かせないものです!

 

水の種類

水道水

湖や河川から取水し、浄水場で消毒・殺菌され家庭へ供給される水。

塩素殺菌で安全性を保っています。

残留塩素や塩素の副生成物(トリハロメタン)が健康被害を起こすことも。

(アトピー性皮膚炎・喘息・内臓や中枢神経への悪影響・流産や発がん性のリスクなど)
⇒副生成物トリハロメタンの除去は10~20分の煮沸が必要。

飲料や調理に水道水を利用する際は浄水器の使用がオススメです。

 

ミネラルウォーター

ミネラルウォーターは農林水産省「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」に基づき、

殺菌方法や採水の違いなどにより4種類に分けられます。

 

①ナチュラルウォーター(天然水)

・特定の水源から採取された地下水

・濾過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしない

 

②ナチュラルミネラルウォーター(天然水)

・ナチュラルウォーターのうち、地中でミネラル分が溶解した地下水

・濾過・沈殿・加熱殺菌以外の処理をしない

※天然水とは自然によって何年もかけてろ過されたミネラル分豊富なお水。

自然のミネラルが豊富で塩素消毒もされていないので、安心で栄養価の高いお水です。

 

③ミネラルウォーター

濾過・沈殿・加熱殺菌の他、オゾン殺菌・紫外線殺菌・ばっ気・ミネラル分調整・

複数の水源から採水しブレンド等を行ったもの。

 

④ボドルトウォーター

①~③以外のもの。

地下水以外の水、あるいは地下水でも成分を大きく変化させる処理を行ったもの。

 

アルカリイオン水

アルカリイオンを含有する水

PH値9~10の電解水

水酸化ナトリウムまたは水酸化カルシウム(消石灰)

【主な効果】

胃酸過多や便秘の改善

飲みすぎは胃酸の殺菌作用を弱めることもあり

 

海洋深層水

水深200以深の海水

太陽光が届かず年間を通して一定の低温で水質が安定

細菌や有機物が繁殖せず清浄性が高い

植物プランクトンや海藻による光合成が盛んな表面層に比べ、

多種ミネラル、窒素、リン、ケイ素等の栄養が豊富

【主な効果】

血圧の抑制

アトピー性皮膚炎の改善

整腸作用

免疫力の向上

 

水素水


水素分子のガスを溶解させた水

水素は地球に存在する分子の中で最も小さく、容器から抜けやすい

【主な効果】

老化や病気の原因となる活性酸素を中和する

身体への浸透が早い

 

炭酸水

炭酸ガスを含む水

刺激による清涼感が特徴

【主な効果】

胃の動きが活発になり食欲が増進

血管拡張作用で血行を促進

腸のぜん動運動を促進し便秘解消

 

純水(ピュアウォーター)

不純物を含まない純度の高いお水

モノを溶かす力が強いのでさまざまな洗浄用途でも使用

雑味がないので素材を生かす

 

市販水ラベル(栄養成分表示)の見方

硬度について ※WHO(世界保健機関)基準

軟水・・・硬度0~60(mg/L)未満

中硬水・・・硬度60~120(mg/L)

硬水・・・硬度120~180(mg/L)

超硬水・・・硬度180(mg/L)以上

硬度は低いほどまろやかで飲みやすく、高いほど栄養成分が豊富になる。

 

PHについて

PH=水の酸度を示す数値

7.0を基準に、数値が上がるとアルカリ性、下がると酸性に近づく。

 

ミネラルについて

カルシウム ヒトに体に最も多く存在するミネラル。
骨や歯などを形成、筋肉の収縮を促す、血液凝固 などの働きをする。
マグネシウム カルシウムやリンとともに骨を形成するミネラル。
タンパク質の合成、筋肉や神経機能、血圧の調整などを行う300種類以上の酵素を活性化する。
カリウム 血圧の上昇を抑える。筋肉や神経の働きを助ける。
摂りすぎた塩分(ナトリウム)を排出。ナトリウムとともに体液の浸透圧を調整する。
ナトリウム 細胞の外の体液(細胞外液)で浸透圧を調整。
他のミネラルの代謝をサポートしたり、筋肉や神経の働きを助ける。
炭酸水素イオン 疲労回復、消化促進、利尿作用、活性酸素を抑える効果が期待できる。
バナジウム 希少なミネラル。糖尿病予防やコレステロール値の改善に効果的。
サルフェート 温泉水に含まれていることが多い。有毒化合物や悪酔いの原因となるアセトアルデヒトを排出するデトックス効果、代謝促進に効果的。美肌や便通改善にも◎
シリカ(ケイ素) 骨、血管、皮膚、毛髪、爪などに存在。組織同士をつなげる働きをし、身体の土台をつくる大事な役割をもつ。体内ではつくれないので摂取が不可欠。
セレン 肝臓や腎臓に含まれ、甲状腺ホルモンを活性化。活性酸素を抑える働きもあり、その効果はビタミンEの約500倍といわれる。
亜鉛 新陳代謝、エネルギー代謝、免疫反応など、体内のさまざまな酵素や細胞の働きをサポート。必須ミネラルの一種。
ゲルマニウム 血液の状態を改善し、抗ガン、抗酸化、免疫力向上が期待できる。

 

注意が必要な水分

水分は1日のに1.5ℓ~2ℓほどを推奨されていますが、その水分も摂るものによっては逆効果に。

気を付けたいのがその成分です。

清涼飲料水やジュースには糖質が多量に含まれていることが多く、

その糖質は肥満や生活習慣病リスク上昇から様々な病気を引き起こす原因になったり、

子供が常用的に摂るとイライラやキレやすくなってしまいます。

また、カロリー0飲料・ダイエット飲料はにも落とし穴が。

糖類を入れない変わりに、甘さを出す為の人工甘味料を加えているものがほとんどです。

この人工甘味料は糖質よりも危険で、多量に摂取すると様々な有毒性が確認されています。

成分表に以下のような記載があったら控えたほうが良いでしょう。

・糖類
・果糖ブドウ糖
・アスパルテーム
・アセスルファムK
・スクロース
・サッカリン
・キシロース
・ステビア

ジュースを選ぶなら糖類や人工甘味料に含まれていない“ストレート”のものがお勧めです。

 

まとめ

いかがでしたか?

私は無知の頃、“お水を買う”という習慣がなく、

水道水を沸かしてお茶にして飲むことが日常的でした。

しかしお水を知り、きちんとした水を常用的に摂ることで、

身体のだるさや体調、肌質までもが大きく変わることを実感しました。

自分の体質に合う良質な水を見極め、積極的に摂り入れて、

健康生活に活用していきましょう。